ミセス・ロウのシンガポール/石垣島デュアルライフ

50代から二拠点生活。都会&田舎で暮らす。

セミリタイアに至るまでの私の投資経験 ~ シンガポールで口座を開く。

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日本円、USドル、SGドルの3種類のお金を使って投資・生活しています。

最初にお断りしておきますが、私は投資に関してただの素人であり人様にアドバイスできるような専門家ではありません。金融商品に投資を始めたのもリーマンショック後の2009年のことで、元手をx倍にしたとか、投資で一財産を築いてアーリーリタイア―したとかいう武勇伝にも無縁です。

 

ただ、商家の一族に生まれ育ったために(親族・親戚にはサラリーマンという人種はほぼいませんでした)子供の頃からお金に関する家庭教育は日常的に受けており、お小遣いの値上げを頼むときは出納帳持参でなぜ値上げが必要かを事細かく親に説明して説得する必要がありましたし、貯蓄についても普通預金ではなく定期貯金で複利にするとリターンが大きいというようなことを強制的に実践させられながら学んできました。

 

こんな教育のおかげもあってこれまで分不相応な消費に走ることもなく、金銭的には大過なく暮らししてきました。30代半ばから40代半ばまでは経営していた会社の負債の担保用に父から買った土地の借入の返済に追われて投資に回せるような余裕がありませんでしたし、それ以上に会社の状態が常に倒産の危機と背中合わせで事業を継続させることだけで頭の中がいっぱいでした。

 

いっぽう、小さいながら仕事で海外との取引があったため、米ドルやユーロなどの外貨をレートを見ながら売り買いしたり、買った土地から上がる収益を返済に回しつつも、借金をして(レバレッジをかけて)不動産を取得すると不動産運用による所得のみならず金利支払いを経費扱いにすることで節税効果もある、といった投資に関する基本的な知識を少しずつ蓄積してきたことも事実です。

 

そして40代半ば、たまたまシンガポールで毎月半分以上を過ごすようになる数年前に借入の返済が終わり、やっと資金に余裕ができて金融商品や不動産にお金を使うことができるようになりました。初めて夫と共同名義でマイホームを購入したのもこの頃。

 

今考えるとリタイア後の資産形成の開始にしてもマイホーム購入にしても随分遅かったとは思いますが、偶然ですがタイミング的にリーマンショックを外していたり、会社も個人も銀行借入の返済が終わったことにより精神的にゆとりが出てきていたので、逆に良かったのかもしれないと思います。

 

そんなわけで、私の投資経験はシンガポールで始まりました。

 

タックスヘイブンの「タ」の字も知らない全くのド素人の私でしたが、しばらくするとキャピタルゲイン課税がないことがどれだけ資産形成に有利なのかが理解でき、為替の動きをみながら円高のときには円をシンガポールに送金して金融商品を買い、円安に振れると日本の不動産に投資するというのを繰り返してきた結果、50代を迎える頃にはセミリタイアできそうな目途がついてきたのです。

 

最初にシンガポールで口座を開いたのはHSBC銀行。90年代の半ば香港に住んでいたときに口座をもっていた銀行で親近感があったのと、当時は日本にも支店があり両方に口座をもっていると振込手数料がかからないのが魅力でした(現在個人向け銀行業務については日本から撤退しています)。

 

こちらの銀行にはほとんどあるのですが、当時の為替レートで1,500万円くらいの預金をすると「プレミア」という専任の担当者がつく口座が作れました(現在は2千万円程度)。マイホーム購入でわずかばかりの預金もはたいてしまったので何とかぎりぎり口座を維持できるくらいの入金をして、担当者から勧められるままに投資信託を3つほど購入。これが初めて私が買った金融商品です。