チャイニーズ・シンガポーリアンの一年で一番大切なディナー
今年もやってきました。
華人系シンガポール人にとって一年で最も大事なイベント、旧正月前の晩(大晦日ですね)の家族揃ってのリユニオン・ディナー。
今年の元旦は5日の火曜日なので本来なら今晩が大晦日なのですが、伝統的に夫の親の家族と一緒に祝う習慣ですので、嫁いだ娘がいる家や家族のメンバーが仕事でどうしても都合を合わせられない場合など、日をずらして行うこともあります。特に今年は月曜が大晦日のため、前倒しで土日にした家族も多いようです。
トップの写真は義母の腕によりをかけたご馳走。気合が入っています。
エビはいつもより一回り大きいサイズですし、豚肉もジューシーで柔らかく、あきらかにグレードアップ。しかしなぜか今年は恒例のアワビがラインナップから外れてました。なんでだろ?
そしてもう一つ、ここ20年ほどですっかり旧正月の宴会(忘年会も新年会も含め)に欠かせない一品となったのが「ユーサン」という縁起物のサーモン入りサラダ。例年、義妹が買ってもってきます(家庭では作らず出来合いを買うかレストランでオーダー)。
今晩のユーサン。腰が引けてます、私。 pic.twitter.com/MCD9UsNIRa
— Mrs. Lowe (@sinlife2010) 2019年2月3日
一つひとつの材料に健康や金運や家庭運などの意味があり、中国語でそれを唱えながら臨席者全員でぐちゃぐちゃにかき混ぜます。お箸を高く上げれば上げるほど運気が上がると信じられています(動画でも途中、誰かが「もっと高くしないと!」と声をかけている場面があります)。
しかし、日本人の私の感覚からすると仕上がりはお世辞にも美しいとはいえない状態。味はとりたてて特徴のない甘酸っぱいサラダですが、私にとってはシンガポールで最も好きでない食べ物の一つです(カエル肉煮込みとか鶏の脚蒸とかは「抜き差しならない状況にならない限り食べない」料理にカテゴライズ)。
デザートにアプリコットとパッションフルーツのタルトを焼いて持って行きました。
タルト・ノルマンディーのレシピで作ってみたのですが、タルトレットにしたらフィリングの量が減って甘さがいま一つ。次は砂糖増量してみます。
夫の実家はシンガポールで一番古い公団住宅エリアの一つ、トア・パヨにあります。
普段から夜出かけるときに娘を預かってもらったりするのでよく来ますが、今日からのお正月シーズンは日参です。