50代から大事なのはとにかく下半身の筋トレとストレッチ
40代に入った頃から自宅で筋トレを始め、筋トレ歴はかれこれ15年近くになります。
きっかけは夫の趣味のウィンドサーフィンを一緒に楽しもうとしたところ、腕力がなくてマストが持ち上げられなかったこと。だったら腕に筋肉をつけたらいいんじゃないかと考えたのと、年齢的に新陳代謝機能が落ちてきて少し太り気味になってきていたため、ダイエットもと一石二鳥を狙ったのでした。
最初はマニラのショッピングセンターで買ったアメリカの若い女性向けフィットネスシリーズの海賊版DVDで見よう見真似で始め、そのシリーズの正規版を何本か、今度はAmazonで購入。その後はAmazonのお薦めや気に入ったインストラクターのDVDを増やしていき、ダンベルも1㎏から始めて少しずつ重くしていきました。
結果、40代半ば過ぎには最高で4㎏のダンベルを日常的に使うように。しかし、50代に入り体力が衰えるにしたがってだんだんきつくなり、いちいちDVDプレーヤーをパソコンにセットしてワークアウトするのが面倒になってきたのもあり、中断してしまっていた時期がしばらくありました。
すると真っ先に落ちるのが太腿と体幹の筋肉です。
食べすぎにさえ気をつけていれば運動していなくても体重は逆に減りますが、多少散歩するくらいでは、日常生活で使う必要のない太腿やお腹周りの筋肉がなくなっていき、姿勢が悪くなります(もともと私は姿勢が悪いので先祖返りします)。
そして次にやって来るのが、歩行時のつまづき。知人に50代でつまづいて大けがをし1カ月も入院した人がいます。私も何もないところで思わず転びそうになって冷や汗をかいた経験が数回ありました。
我が家で一番のレクリエーションは散歩で、週末はよく家族で1~2時間程度散歩しますが、その時でさえ下手をするとつまづきそうになりますから、歩いていれさえいれば良いというものでもないようです。
結論から言うと、私の場合、つまづきやすくなった一番の原因は太腿の筋肉が落ちたことにあると考えています。というのも、膝下の筋肉だけを使って歩こうとしたときと、股関節から太腿にかけて意識して動かした場合には、歩行時の安定感がまったく違うことに気づいたからです。長時間ウォーキングしても膝下でちょこちょこ歩いているだけでは、かえって転倒の危険性が高まります。
逆に、大腿筋やハムストリングを強化するためにスクワットなどの筋トレをすると、付随して臀部、下腹部の腹筋、骨盤周囲の筋肉を鍛えることになり、自然と姿勢が安定します。まっすぐな姿勢になると意識しなくても大股で足全体を使って歩くようになります。
このことがわかり、最近筋トレを再開。以前とは少しやり方を変えました。
まず、以前のように全身を絞るためにどんどんダンベルの負荷を上げるのをやめ、上半身の筋トレにはできるだけ軽いダンベルを使うようにしました。逆に下半身スクワットの場合は一番重いダンベルを使います(といっても3.3㎏ですが)。
DVDも使いますが、下半身の筋トレ中心のDVDか、全身の場合は初心者向けの比較的負荷が軽いもの、時間があまりないときや面倒なときは、DVDなしでダンベルを使ったスクワットだけにするようにしました。
基本的に、筋トレとストレッチを必ず組み合わせるようにしました。DVDに組み込まれている場合はよしとして、そうでない場合はヨガのポーズを基本に筋トレと同程度の時間ストレッチをします。自然にこれができるようにするため、今年からヨガ教室にも通うようになりました。
ストレッチをするのは、筋トレで使った筋肉を傷めないようにするためと、体の柔軟性を保って怪我をしにくくするためです。
学生時代は運動とは無縁だったにもかかわらず、30代、40代、50代と年齢を重ねるとともに、日常生活の中で運動をする時間を意識的に増やすようにしてきました。昔と同じで体を動かすのが好きなわけでは決してありませんが、加齢により損なわれるクオリティ・オブ・ライフを少しでも向上させたいと考えています。
日々年をとっていく自分の身体をみていると、いろいろな発見があります。それに従って自分の生活習慣や時間配分も調整していく必要があるのだとつくづく感じます。
年を取るってめんどくさいのか、おもしろいのか、一概には言えませんね。変化そのものは好きなんですが。