ミセス・ロウのシンガポール/石垣島デュアルライフ

50代から二拠点生活。都会&田舎で暮らす。

お絵描き・イン・ザ・パーク

第二次世界大戦でイギリスを勝利に導いた首相、ウィンストン・チャーチル卿が書いた文章は大学受験の英語副読本としてそこそこの量を読みこみました。映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーからイギリスを救った男』でも描かれたように、演説に限らず数多い著書でも格調高い名文で知られるチャーチル卿は、実は50歳近くなってから本格的に描き始めたアマチュア画家としても高い評価を受けています。

 

名首相と比べるのは僭越で痛み入りますが、私もリタイアしたら絵を描きたいとずっと思っていて、実際に2年前から描き始めました。

 

ときどきこのブログにも載せている自己流の水彩色鉛筆のイラストの他、こんな感じの自己流アクリル画も描いています。しかし悲しいことに、

 

基礎ができてないのでいつまでたっても上達しない。

 

そこで一念発起してアート教室の2か月コースで勉強することにしました。

 

初回は導入講座で、たいへん上品なインド人熟年カップルと私の3人。熟年カップルは油絵を、私はアクリル画を選んで1色のデッサンに近い絵を2時間ほどで描きます。

 

このアート教室はオーチャード・ロードの端に位置するドビー・ゴート駅近くにあるイスタナ公園内にあります。窓の外には公園の緑いっぱいの風景が広がり、2Fのアトリエには天井の吹き抜けから鳥が室内に入ってきて鳴いています。クラスの途中で雷が鳴り大雨になったときは、雨の甘い匂いと共に涼しい風が吹いてきてその心地よいこと。

 

その間にも自らアーティストの先生が、位置の決め方から筆使いの方法、影のつけ方などをレクチャーしてくれる他、いろいろな画家の絵を見せてくれてそれぞれの「スタイル」(これが一番大事だそう)の説明をしてくれます。あー、そうだったのか!と目からウロコのお話がたくさん。

 

やっぱり教育は大事ですね。

 

結果、出来上がったのがトップの写真。私が描いたのは白黒のもの。まだまだ具象画なのに抽象画レベルの下手さ加減ですが、先生は自信をもって2か月たつ頃にはものすごく進歩していると太鼓判を押してくれたので、信じて続けたいと思います。

 

余談ですが、この先生の話す英語、かなーりきついシンガポール人アクセント、そしてインド人カップルはごりごりのインド人アクセントでした。もちろん私は日本人アクセント。しかし、彼らの話をほぼ100%聴きとれた自分が信じられない,,,。

 

こういうアクセントの英語、最初はまったく理解できなかったのに、10年近く住んでると人間、変わるものですね。そのうち私も見事なシングリッシュを話すおばあさんになりそうです。