ミセス・ロウのシンガポール/石垣島デュアルライフ

50代から二拠点生活。都会&田舎で暮らす。

歯は大事。

シンガポールに10年前に引っ越してから、たぶん一番お金を使っているのが歯。

 

子どもの頃から歯が弱くて虫歯が多く、ずっと歯医者さんのお世話になってきました。だいたい10年に1度くらい大規模なオーバーホール治療が必要になるため、ここでもいろいろな歯医者さんを試した後、6,7年ほど前に家の近所にあるクリニックに落ち着きました。

 

担当の先生は40代初めくらいで、とても明るくてしっかり者の女性。必要な治療とそうでないものをきっちり分けて、これをしたいとお願いしても先生が必要ないと思うと「止めた方がいい」と頑として譲りません。

 

この先生ですと安心して治療方針も相談できますし、とにかく虫歯は早期発見しないとダメ、と言われて半年に1度真面目に通ってはチェックアップして歯石除去もしてもらっています。

 

それでここ3年ほどは何事もなく平穏に過ぎていたのですが、先月のチェックアップで、昔、神経をとって被せ物をした歯の内部に膿が溜まっていることが判明。被せ物に穴を開けて神経除去治療をやり直して膿を出してしまうことになりました。

 

この治療の担当はいつもの先生ではなく、まだ30代初めの可憐な感じの美女の先生。見かけとはまったく違い、がしがしと神経を取っていく腕裁きにはまったく迷いがありません。聞いたら、他の先生方が嫌がるので専門に神経除去治療をしているそうです。

 

日本とこちらの歯医者が大きく違うのは、とにかく1回あたりの時間を長くとって回数を少なく治療すること。この日も麻酔から1時間半以上、途中のレントゲンチェックも含めて治療してもらいました。その間口をずっと開いているので、顎ががくがく。疲れのあまり終了後は言葉も出ません。

 

そして、治療の請求額は950ドル(約77,000円)…。

 

一瞬目を疑いましたが、確かにこの時間分先生の技術を独占していたと考えればそのくらいは払っても仕方がない…。日本と違い基本的にはすべて自費診療ですので、みな歯の健康には気を使っています。

 

その日は麻酔のせいでご飯を食べると唇の裏を噛んでしまい出血。さらに麻酔が切れた次の日の夕方から夜にかけては歯茎が腫れてしばらく経験したことのない痛みに襲われてまったく眠れず、明け方までベッドで唸りながらひたすら痛みに耐えていました。

 

神経除去治療は20代の頃さんざんやったはずなんですが、こんなに痛かった記憶がありません。年を取ったせいなのか、それとも1回で済ませようとするこちらの治療方法のせいなのか…。

 

いずれにせよ、これから加齢に従って病気が増えていくとともに、歯も悪くなっていくはず。最近はフッ素入り歯磨き粉や電動歯ブラシで以前より虫歯予防が各段にし易くなったとはいえ、チェックアップも含めてできるだけ治療にお金をかけずに済むよう気をつけたいと思います。