Pianist ~ 向井山朋子展、真夜中のピアノ
友人に誘われて昨日は23時スタート、真夜中のピアノパフォーマンスへ。
向井山朋子さんというアムステルダムに拠点をおく日本人アーティストのピアノ・アート作品で、今月5日から28日まで、毎日1時間ずつ演奏時間をずらしながら、コンテンポラリーとインプロビゼーションをミックスした演目を演奏されているそう。
会場は銀座のエルメス店の8Fにある銀座メゾンエルメスフォーラム。定期的に無料で世界中からキュレーションしたコンテンポラリーアート作品を紹介していルギャラリーです。さすがお金のある会社は違いますね。
今回の展示はこの音楽アート”Pianist”。友人がたまたま行ってみたところたいへん素晴らしく、毎日通いつめているそう。他にもはまった人は多く、毎日ギャラリーに入れないほどの観客がやってくるそうです。
昨晩の演目は1976年の現代オランダの現代音楽作曲家、シメオン・テン・ホルトの作品。
雨だれのような、時として嵐や凪のようなピアノによるビートフレーズが繰り返され、その中でさまざまなモティーフが入ったり消えたりして展開されていきます。
wikiによるとホルトは音楽と数学との関連性に関心があったとされ、言われてみれば確かになーという幾何学的な音楽ピースでした。感傷的なところはいっさいなく、しかもドライではない、強くてしなやかな音の連続が魅力的。これは奏者の方の個性にもよるのかもしれませんが。
会場はこんな感じ。夜はエルメスのブロックガラスから銀座の街の人口光が差し込んできて幻想的な雰囲気に満たされます。
昨晩の様子。
さすがエルメスだけあって、いつものコンテンポラリーアート会場とは一味違うお洒落ピーポーで満員。立ち見の方も多数いらっしゃいました。向井山さんの衣装も真っ暗な中でしっとりと光るドレスで素敵。あれってエルメス提供なのかな。
演奏終了時にはすでに深夜をだいぶ回っていて、友人はタクシーで東京の西に帰宅。私は3㎞歩いてホテルに戻りました。今夜は深夜スタート。頑張って起きていてまた行こうかどうか迷っています。