5年後、15年後、25年後、35年後の私。願うことはただ一つ。
早く大人になりたい、なりたいと念じていた思春期の私。
ふと気づいたら立派な大人、いや、大人を通り越して初老の年齢になっていました。
若い頃の年齢の数え方は足し算。
14歳の次に18歳が来て、その次は20歳で、25歳になって、30歳になって…。昨日の続きが今日で、今日の延長が明日で、そのもっと先に自分のほしい未来が待っている。それを追いかけて追いかけて人生をやりくりしてきたのです。
でも、今、55歳になった私の年齢の数え方は引き算です。
60歳まで生きるとしたらあと5年。
70歳まで元気でいられるとしたらあと15年。
80歳まで寿命をもらえるのだったらあと25年。
90歳まで生きちゃうとしたらあと35年。
50歳から55歳までの5年、一瞬の出来事でした。
40歳から55歳までの15年、いろいろ変化はあっても夢中で過ごしました。
30歳から55歳までの25年、必死でもがきながらなんとかやり過ごしてきました。
20歳から55歳までの35年、長いなーと思ったけど、振り返ると20歳の誕生日の出来事もつい昨日のように鮮明に覚えています。
こうしてきっと、これまで通り、死の瞬間まで、私は全速力で疾走しながら行きていくのだと思います。
最期の瞬間を、長いようで実は短かった私の人生、大したことはなかったけれど、生まれてきて良かったなと安堵して、自分に「ご苦労さん」の声をかけながら、ふーっと溜息をついて迎えたいと願います。
そういう自分になるためには、これから何をしたらいいのかな。
数年前にセミリタイアして仕事は一息つきましたが、したいことはたくさんあります。
まだまだ私は世の中の役に立ってないよね。
これまでずっとしたい思ってたけど、忙しさにかまけてできなかったことがたくさんあるよね。
やっと始めることができたことでも、もっともっと時間をかけて磨いていきたいことがいくつもあるよね。
でも、何にもまして大切なのは、かけがえのない私の家族、夫と娘との時間。
これからどれだけ一緒にご飯を食べられるだろう?
これからどれだけ一緒に笑いころげられるだろう?
これからどれだけケンカしてまた仲直りできるだろう?
夫と私はともに少しずつ老いていき、娘はそれとは逆に成長していつか私たちのもとから巣立ち、伴侶をみつけて子を産むでしょう。
願わくば、それまで生かされていたいな。
そして、夫と私が一瞬にも感じられる短い人生の間に得たもろもろを、娘や孫に伝えていきたい。
私の描く理想の未来図はそんな慎ましやかなものであります。
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