Old Airport Road Food Centre ~ シンガポール最初期公団住宅の決してはずさないホーカーセンター
スタジアムにほど近い地下鉄サークル・ラインDakota駅近くに広がる住宅は、シンガポールの公団住宅HDBの中でも最初期の1950年代後半から開発が始まりました。
当時はまだシンガポール建国前。1955年に閉鎖されたKallang空港の跡地に、主として当時発生した大火で焼け出された人を収容するために当時の政府が建設したそうです。今でも残る最初期の建物は、ちょうど日本の60年代の団地のように、低層で芝生が広がる敷地内にぽつぽつと配置されていて、往時ののどかなシンガポールの景色を垣間見せてくれます。
このDakota Crescent公団住宅のホーカーセンターがOld Airport Road Food Centre。
団地と同じで古いです。お店も歴史がある店ばかり。長年の競争を勝ち抜いてきた名店揃い。つまり、どの店で食べてもはずれの確率が非常に少ないのです。
平日のお昼時に行っても、住宅地のくせにどうしてこんなに混んでるの? という混雑のぶり。席の確保に一苦労。
特に、チャーシュー飯と、ローミーというつけ麺(最初から混ぜてありますが)の店には、20~30人以上の長蛇の列ができていました。ここまでたくさんの人が並んでる店は他のホーカーセンターではあまり見かけません。
私がここでいつも頼むのは、トップの写真の揚げた魚をたっぷり載せたスープ麺。
英語ではビーフンと書いてありますが。中国語では「米線」と呼び、ビーフンよりかなり太い(でもうどんより細い)お米でできた麺がこの料理の定番。
魚は揚げてあるか、揚げてないかを選ぶことができ、スープには牛乳を入れるか入れないかの選択ができます。しょうがのスライスと葉野菜入りで、けっこうインパクトの強い一品。
このお店も大変おいしいのですが、この「魚載せ米線湯麺」はどこで食べてもめったにはずれがないので、よく食べています。
夫はここの名物の一つ、チャオ・クイ・テャオ(「河粉」というお米でできたきしめんのような麺を甘辛ソースで炒めたもの。娘はあまりお腹空いていないというので、ソーセージパンを1個にポケモンパッケージのミロを買ってもらってご機嫌。
1960年代ののどかなシンガポールの風景を垣間見せてくれるこのホーカーセンター、お薦めです。