ミセス・ロウのシンガポール/石垣島デュアルライフ

50代から二拠点生活。都会&田舎で暮らす。

50代からの若返りの妙薬は?

最近、諸般の事情からティーンエイジャーの姪っ子が我が家に居候することになりました。

 

これまでの小4の娘1人と初老夫婦だけの生活にいきなりティーンエイジャーの娘が加わって、毎日驚かされることばかり。このところお化粧にも目覚めて洗面所に長時間籠ったりする姪っ子は、外見だけ見るともう一人前の女性ですが、中身はまだまだ子供なのでそのギャップに戸惑ったり笑ったりの毎日です。

 

彼女をみていて改めて思うのは、当たり前ですが、やはり知らないことが多いんだなということ。小4の娘が物事を知らなくても当然だと思ってきましたが、立派な口をきく姪っ子があまりにもものを知らないとちょっと違和感に襲われます。その分好奇心も強く、吸収力はあるので教えてやると覚えは速いのですが。

 

そんな毎日を送っていると、自分がそのくらいの年齢だった遠い昔の頃を思い出します。

 

10代の頃は何を見ても聞いても読んでも珍しく、「なぜ?」「どうして?」というクエッションマークが体全体からいつも沸きだしていました。そして新しいことに出会うこと、知ること、覚えることに言い知れぬ喜びを感じながら日々を生きていました。

 

そんな愉悦を感じる機会が20代、30代、40代と年を重ねるとともにだんだん減っていき、50代ともなると何が起きてもほとんどのことには動じなくなりました。新たに経験することといったら老化やら病気くらいのものです。分別がついたと言えば聞こえはいいですが、イコール感動しなくなったともいえるわけです。

 

これがたぶん年を取るということの本質なのでしょう。

 

私がセミリタイアしてからアート三昧の生活を送っているのも、少しでも感動が欲しいという衝動に突き動かされているせいかもしれません。

 

けれど、やはり一番感動が呼び起こされるのは、娘や姪っ子と一緒にいるとき。彼らの若い感性や動作に触れていると(振り回されているともいえる)正直言って疲れますが、若いまだ何も知らなかったころの自分自身のみずみずしい感覚を思い出し、多少若返る気がするのです。

 

これはもっと年齢がいってからでも同じです。

 

つい10年ほど前、娘がゼロ歳でシンガポールに来たばかりの頃に、準備が整わなかったため新居に引っ越しできず、私も日本から動けない事情があったため、夫と娘の2人がしばらく夫の実家に居候していた時期がありました。

 

70代半ばあたりから認知症の症状が出ていた義父ですが、いきなりの孫の出現にそれはそれは喜び、娘の相手をしているときにはだいぶ症状が改善しているのが傍で見ていてもよくわかりました。

 

アンチエイジングサプリもヨガもいいですが、50代以降の一番の若返り法は、若い子供たちと一緒に時間を過ごすことではないかと感じる今日この頃です。