ミセス・ロウのシンガポール/石垣島デュアルライフ

50代から二拠点生活。都会&田舎で暮らす。

Meet The MP ~ シンガポール国会議長に会いに行く。

シンガポールの人気テレビ番組に「Meet The MP」というシリーズがあります。

tv.toggle.sg

新米国会議員が選挙区内の市民からいろいろな苦情や陳情を受けてその解決に奔走する、という設定のコメディドラマなのですが、これ、現実にシンガポールの国会議員が日常的に行っている現実。

 

国会議員は基本的に全員毎週、Meet-the-People(市民に会う)セッションを行っています。シンガポール市民だったら(時には外国人も)自分の選挙区の国会議員に何か陳情したいと思えば、このセッションが開催されている時間にその場所に行くだけで会って話を聞いてくれます。

 

www.mptc.org.sg

私たちが住んでいる地域の国会議員はこの人たち。自分の選挙区の議員のセッションが開かれる曜日と場所を調べて指定の時間に行くと受付してくれます。

 

うちの選挙区は現国会議長のタン議員。毎週月曜日に近所でセッションを開いています。

 

今回は、姪っ子の学校問題に関して相談してみようと夫と話し合って参加決定。夫は以前にも、養子に迎えた娘の市民権審査に非常に時間がかかったのに困ってこのセッションに参加したことがあります。陳情後はこれまで何度役所に行っても埒があかなかったのがウソのようにスピードアップ。国会議員の力はすごいのです。

会場は団地の中の交番中にある集会室。「お役に立てることがありますか?」というタン議員の顔写真入り垂れ幕がかかっています。

 

開始10分前に行ったのですが、こんな感じでけっこうな人数。まず受付してもらい簡単な事情説明をしてから、待ちます。病院の待合室と似た雰囲気。もちろん病気じゃないのですが。

 

待ってる間に会場ボランティアの人からもらったベジタリアン・ハンバーガー。卵、パイナップル入りでなかなか美味しかったです。

 

こうして待つこと約1時間半。結局、この日は、議員アシスタントの人にいろいろ話を聞いてもらってからアドバイスをもらい、もう少し事態が進展してもまだ問題が解決しなければ再度来るようにと言われて帰りました。

 

残念ながらタン議長とはお話しできませんでしたが(アシスタントの人がまだ議員の助けを借りる段階ではないと判断したため)すぐ後ろで他の住民と真剣に話をしている姿を見ました。軍人出身だけあって、50歳なのにまったくお腹が出ておらず背筋がしゃきっと伸びて凛々しい。

 

現在の問題は早く解決してほしいのだけれど、一度議員といろいろ話してどんな考え方をするのかも聞いてみたいし、何かあったらまた来ようと思って帰路につきました。