ミセス・ロウのシンガポール/石垣島デュアルライフ

50代から二拠点生活。都会&田舎で暮らす。

シンガポール永住ビザと再入国許可証の話

f:id:gotocord:20190309114605j:plain

在シンガポール日本大使館にて。中2日でパスポート作ってくれます。

パスポートの残存期間が半年を切ったので、日本大使館で更新してきました。

 

在外公館でパスポートを更新する場合(在留届を出している居住者に限りますが)、住民票も戸籍抄本も必要ないのでとてもシンプル。事前にダウンロードした用紙に必要な情報を書きこんで写真1枚と一緒に提出したら、3日後には受け取れます。

 

ただし、ここからがちょっと面倒。パスポートの番号や有効期間が変わった場合は、シンガポールに滞在するためのビザ(査証)の変更もしなければならないのです。

 

たまに「シンガポール人と結婚してシンガポールに住んでるんだったら国籍もシンガポールなの?」と聞かれることがありますが、現在のところ私の国籍は日本です。シンガポール国籍になって日本国籍を喪失すると日本に住んだり働いたりが難しくなるので、今の私には現実的ではありません。

 

私がシンガポールで暮らすためのビザは永住ビザ(Permanent Resident Visa)で、扱いは準国民といったところ。

 

仕事はもちろんできますし、年金をはじめだいたいシンガポール人と同じような扱いになりますが、選挙権はありません。シンガポール人の配偶者はたいていこのビザをもっています。また、マレーシアはじめ東南アジアから来てこれからもずっとシンガポールで暮らすつもりの人の中には、まず永住ビザを取得。次のステップとしてシンガポール国籍を取得するケースも少なくありません。

 

シンガポール人になるメリット一つはシンガポールパスポートを持っているとビザなしで入国できる国が多かったり、ビザの取得が容易だったりすることです。

 

これは日本パスポートも同じ。シンガポール人や日本人が、ミャンマーとかカンボジアなどの東南アジアの人たちが海外に行くためのビザを取得するときの苦労が並大抵のことでないと想像するのは難しいと思います。

 

18年前にシンガポール人の夫と結婚した私の場合、シンガポールの永住ビザは結婚数年後、まだ2人で日本に住んでいた頃に取得しました。普通、永住ビザというのはその国に住んでいる人が申請して審査に通るともらえるのです(夫も日本に住んでいる間に永住ビザを取得しました)。しかし、当時のシンガポールは労働人口を大幅に増やす政策で移民大歓迎だったため、日本にいながらにして(住所は夫の実家にしましたが)ロクに審査もされずに取得してしまったのです。

 

現在のシンガポールは永住ビザの発給を非常にタイトにしているため、こんなことはあり得ないと思います。でも、当時はシンガポール人と結婚していたわけでもない日本人の知人の中にもいとも簡単に永住ビザを取ったという人もいます。

 

さて、永住ビザがあるので面倒な労働ビザ更新をしなくてもOK。しかし、ここからが問題です。

 

これは日本もシンガポールも同じですが、永住ビザはビザの更新がないだけで、海外にでかけて戻ってくるときに必要な再入国許可証(Re-Entry Permit)については5年毎の更新が義務づけられています。その間に例えば犯罪を犯したりしてシンガポール政府に在留を好ましくないと思われた場合はこの更新ができなくなり、ひいてはせっかく永住ビザをもっていてもシンガポールに住めなくなる可能性があります。

 

労働ビザのように外国人労働者の数を少なくしたいからもうビザの延長を認めない、というのとはちょっと違うのですが、永住ビザでも5年先に必ず再入国許可証が更新されるかというとそうとも言い切れないところが悩ましいところ。

 

まあ、だめであれば家族そろってどこか他の国へ引っ越せばいい話なのですが…。

 

で、今回はパスポートが変わったので昨年更新した再入国許可証もリニューアルしました。手続きはすべてオンライン。Singpassというマイナンバー入力画面で、自分の番号とパスワードを入力すると、SMSでスマホにワンタイムパスワードを送ってくれます。それを入力して新しいパスポート番号と発行年月日、有効期限を入力すれば終了。簡単極まりない。

 

ただし、今回はシステムの不具合か、この証書を印刷しようと思ってもブランクのウィンドウがでてきてしまいできなかったため、イミグレーション・オフィス(出入国管理局)にメールで問い合わせ中。たぶんメール添付で送ってくれるか何かの対応をしてくれるんじゃないかと思います。

 

それにしても、現在のシンガポール、Singpassを使ってほとんどのお役所系作業はオンラインでできるので誠に便利。パスポートも申請はオンライン。取りに行くときだけ本人が出向く必要はありますが、1回で済みます。

 

日本も早くこうなるともっと便利になるのですが…。