ミセス・ロウのシンガポール/石垣島デュアルライフ

50代から二拠点生活。都会&田舎で暮らす。

シンガポールの親から見たADHDの子どもの特徴

シンガポールのADHDの子供をもつ親の会のメーリングリストで、ある方が自分の中1の息子のADHDの性格特徴を書いていたのがあまりにも的確だったのでシェアします。

 

No sense of time 時間の感覚がない

Instant gratification – cannot wait 欲求をすぐにかなえたがるー待つことができない

Procrastination of things he dislike 嫌いなことをぐずぐず引き延ばす

Hyperfocus on things he likes – greed n never ending demands 好きなことに夢中になりすぎる-貪欲さと要求に限りがない

No focus on things he hates even if necessary 嫌いなことは必要だとわかっていても気にかけない

Tantrum – strong reaction over rejection due to poor emotional regulation. Strong – meltdown. Extreme. Impulsive behaviour with no logical or regard of consequences 癇癪ー感情コントロールが下手で拒絶されることに強く反応する。行き過ぎると自壊。過激。論理的でなく後先を考えない衝動的な振る舞い。

Strong eg violence, suicide エスカレートすると暴力や自殺につながる

Day dream 空想にふける

Cannot focus on studies 勉強に集中できない

Creative 創造的

Can talk things out of the blue cos mind is thinking of other unrelated stuff 頭の中でまったく関係ないことを考えているため、唐突に何かについて話し始める

Poor organised 頭の中がきちんと整理されていない

Messy 乱雑

Poor handwriting 字が汚い

No logic 論理性に欠ける

 

うちの娘は重度のADHDと診断されているのですが、完璧にこれらに当てはまります。そして薬(現在はコンサータを服用中)を飲むと、効いているうちは別人格のようになります。薬を飲み忘れたりすると誰がみてもすぐにわかる(そして問題が起きる)ため、ソッコーで学校から電話がかかってきます。

 

現代社会の中でADHDをもって生きていくのにいろいろマイナスは多いのですが、プラスととらえられる「クリエイティブ」という特徴はまさにその通りだと思います。

 

娘の描く絵、とにかく雑なので決してうまくはないですが、型にはまらない造形や色づかいに驚かされることが多々あります。テレビドラマを観ていても「この子、コアラに似てる」とか突然言い出しまして、それが誠に的確です。私にはどこが面白いのかまったくわからない遊びを考えついて、一人でずっとそれをしていたりします。

 

大多数の「普通の」子や私自身が娘の年齢だった頃のように、つまらない勉強を頑張って自主的にこつこつすることはできないのですが、何かに夢中になると体を壊さないかと心配するくらいそれにのめりこんで没頭します。うちの子がそうなるかどうかは微妙ですが、天才というのはこういう風にしてこれまでと違った何かを創造してきたのではないかと想像します。

 

という目で勝間和代さんのブログを読んでいると、あの強迫観念的なオーガナイズ欲求というのは、自分が自然体ではそうできないというADHD的特徴を克服しようとしたうえで、デジタル環境を整えたり調理環境を整えたりすることに没頭したり、それらを統一したりすることに対する飽くなき欲求を発露させてるのだと感じます。

 

脳の働きは本当に不思議です。