ミセス・ロウのシンガポール/石垣島デュアルライフ

50代から二拠点生活。都会&田舎で暮らす。

シンガポールの老舗ギャラリーに行ってみたら…。

インドネシアのジョグジャカルタが、どうもアジア全域のアーティストたちの聖地になっているらしい、という情報をあちこちで耳にするのでネットでサーチしていたら、中心スポットの1つのスポンサーがシンガポールの老舗ギャラリー、ガジャー・ギャラリーであることが判明しました。

www.gajahgallery.com

 

いずれジョグジャカルタにも行きたいですが、とりあえず手近なこのギャラリーに行ってみよう、と調べたら、かなりすごいところにあります。コンテナ港沿いの倉庫の中。

 

清澄白河にも倉庫ギャラリーがありましたが、こちらはもっと本格的に港直結。週末もやっているというので、家族で行ってみます。

 

まごうかたなき倉庫です。しかも汚い。掃除しろ。

 

これまでいろいろな国でいろいろな倉庫を見てきましたが、ここの古さと汚さはけっこういけてます。でも政府機関や国立大学、高級ワインや食品の倉庫になっていたりして客筋はいい感じ。目当ての画廊は3Fにあります。

 

入口にはインドネシアのおじさんっぽいオブジェ。

 

意を決して中に入るといきなりこんな感じ。広い。明るい。

 

確かにやたらと巨大なものが多いコンテンポラリー・アートを展示するには、こういう倉庫は最適かも。郊外の新しい倉庫は遠いので、わざわざダウンタウンに近いこの古い倉庫にギャラリーを作ることにしたのでしょう。

 

夫と娘は、この光を反射するアクリル板(?)のオブジェが気に入ったようで、しきりにみとれます。

 

こちらはバルバドスの作家さんのオブジェ。目に生きているような迫力があって、けっこう怖い。

 

私が気になったのは、もう亡くなっているようですが、ミャンマーのBagyi Aung Soeさんの仏教画シリーズ。

独特の不思議な雰囲気を醸し出していました。

 

シンガポールの画廊なのに、コレクションはインドネシア、マレーシア、中国はもちろんミャンマーまで東アジア地域をまんべんなくカバー。さらに中米までと本当にインターナショナルで驚き。

 

政府運営のお洒落なギャラリー村、Gillman Barracksは時折訪れますが、ここは100%プライベートなだけあって迫力が違います。抱えている作家さんの数も多く、さすが老舗の風格。改めてシンガポールってアート激戦地なんだなと感じました。

 

それにしてもこういう立体オブジェを自宅にコレクションしてる人って、自宅が倉庫みたいなんでしょうか? うーん、シンガポールでコンテンポラリー・アートを収集するには、まず世界有数の不動産の高いこの国で、巨大な家を手に入れるところから始めなくてはならないですねー。

 

残念ながら私にはムリ。大きいのはあきらめます。