大人のアップサイクリングはゴージャス&アクティブ
前回は旧正月のリサイクルならぬアップサイクリングDIYを紹介しましたが、
今回はシンガポールのシニア世代のアップサイクリングDIY。昨年、地元新聞に紹介された50代と60代のシニア夫婦の作品をご紹介します。
彼らの趣味は古い家具のアップサイクリング。写真にあるようにタイルでアートしたり、洗面台に作り変えたりととても自由な発想で楽しんでいます。
こうして比べてみるとよくわかりますが、小学生のアップサイクリングと違って随分ゴージャス。決してふんだんにお金をかけているわけではないのにお洒落なお店で売っている商品のように素敵なのは、やはり長年かけて良い物を見たり使ったりしてきた蓄積があるからだと思います。
お花が活けてある花瓶は、1℃という数年前にこの夫婦が立ち上げたコールドブリュー・コーヒーのブランドの容器。シニア世代の起業モデルとして、頻繁にメディアで紹介されています。
実はこのカップルの妻は、夫の従姉です。
彼女は長年仕事と家庭を両立しながら働き続け、リタイア後は母(夫にとっては伯母)の介護を長く続ける傍ら、動物愛護協会のメンバーとして何匹もの捨て犬や捨て猫の世話を自宅でするなど、色々な意味でたいへん頑張ってきた女性。
そして50代を過ぎた夫がリストラに遭って失業したのを契機に2人でシニア起業。あちこちのフェアに出展したり、企業向けの営業を展開したりと、物静かな外見からは想像がつかないようなアクティブな毎日を送っています。
彼女と夫が作るアップサイクリングDIYは、ただの趣味にとどまらず、そんな彼らのこれまでの経験が反映されたアートになっているのではないでしょうか。
人生酸いも甘いもかみ分けた大人が楽しむアップサイクリングDIY。これからも新作を見せてもらうのが愉しみです。