ミセス・ロウのシンガポール/石垣島デュアルライフ

50代から二拠点生活。都会&田舎で暮らす。

Arts in your Neighbourhood ~ 家の近所で気軽にアートを楽しむ週末

先々週から3週間にわたり、シンガポールの複数の総合公民館で週末アート・イベントが開催されました。

 

その名も「Arts in your Neighbourhood(近所でアート)」。わざわざ気合を入れてアートイベントサイトに出かけなくても、家のすぐ近所の公民館で気軽に本物のアートに触れられますよ、という趣旨の催しです。

 

主催はNational Arts Council(国立芸術庁)で、私はここのボランティアに登録してあるので(個々の美術館やイベントにも登録されていますが、元締めはここ)、今回もボランティア募集のお知らせメールがきて、この週末はお仕事してきました。

 

土曜日はこちら。Symophonic Youth by Asian Cultural Symphony Orchestraの公演。コンサートホールでの本格的な演奏と違い、ポップスの歌手の方を招いてくだけたコンサート。でもさすがに上手いです。

 

私のアサインメントは、通りがかりの住民のみなさんにこちらのプログラムを渡して演奏を聴いていってもらうこと。

がんがん渡して客引きします。

こんな感じで、買い物帰りや朝のスポーツ帰りの家族連れなど、最終的には50人ほどの皆さんが聴いていってくれました。

 

そして翌日の日曜日は、フランスの大道芸グループAcoustic Transformersの演奏。

すべて廃物をリサイクルしたお手製の楽器で、フランスらしいエスプリに富んだアコースティックな音楽を披露してくれるアーティストたち。通りがかりの人ものりのりで手拍子したり踊ったり。午前と午後2回のパフォーマンスを、200人以上の人たちが聴いていってくれました。

 

2日間を通して感じたのは、こうして身近な場所でこのようなイベントが開催されていると、アートを意識していなくても自然に身についていくんだろうなということ。ただ楽しいだけではなく、体験としてアートがコミュニティに蓄積していくと思います。

 

もう一つ感じたのは、意外とシルバー男性が一人で聴いていってくれるということ。

 

日本と同じくシンガポールも未婚率が高い国ですが、男性の一人暮らしの方々が外出の機会にこうしてアートに触れたり、私たちのようなボランティアと話をしたりしてコミュニケーションをとる機会があるのは貴重だなと思いました。

 

このイベントは年2回、次は今年の11月に開催予定です。