ミセス・ロウのシンガポール/石垣島デュアルライフ

50代から二拠点生活。都会&田舎で暮らす。

シンガポールで街角の八百屋が復活

東南アジアの田舎の村に行くと、金物屋やら乾物屋やらに混じって必ず野菜を売る店があります(なぜか肉屋や魚屋はあまり見かけないのでみんな直接、鳥屋や漁師さんから買っているのかもしれません)。

 

そんな街角の八百屋が、ここ数年、家の近くに2軒できました。1軒は一番近い駅の構内に、もう1軒がここ、ガソリンスタンドの敷地内にあるその名もずばり「Veggyya(ベジヤ)」です。

 

市場や普段使いのスーパーではありきたりのマレーシア産か中国産の野菜しか売っていないし、成城石井ライクの高級スーパーでは日本やヨーロッパからの輸入品も置いてあるものの、お値段がとても日常食向きではありません。特に日本産の野菜は高いため、夫が大好きなゴボウなどは、日本に帰るたびに買って帰っていました。

 

日本からはるばる持って帰るお土産がゴボウとは、我ながら情けなし…。

 

そのゴボウ問題がこのベジヤで解決!

 

いつも決まった種類のものがあるわけではありませんが、日本の季節の野菜や果物が何やかやと売られています。しかも値段が安い。

日本産のほうれん草と小松菜が、よりどり3袋で5ドル(約410円)! 日本で買うより安い!!! えのき茸はちょっと高いけど、大きくて立派なリンゴが3個8ドル(約650円)というのはリーゾナブルだと思います。こんな感じで、ときどきゴボウも大安売り。すかさず買ってゴボウの唐揚げやキンピラゴボウを作ります。

 

お店の人に聞いたら、日本から直輸入する独自のルートを持っているのでこれほど安くできるそう。ドンキでもないのにこういう努力をしてコストを下げ、日本産の野菜や果物を売ってくれてるのに本当に頭が下がります。

 

これ以外にもオーストラリア産のレッドケール、アメリカ産のパープルやイエローのカリフラワー、イタリア産のベビーリーフなどなど、世界中から珍しくて値段がリーゾナブルな野菜を取り寄せているので、行くたびについつい買い過ぎてしまいます。

 

また、古くなった野菜をタイムセールで安売りしているのも魅力。すぐ使うのであれば多少古くてもかまわないので、こちらもよく買っています。

 

シンガポールのように家賃がびっくりするほど高くて、マーケットのスケールメリットがなく、大手チェーンスーパーの寡占化が進んでいるような国で、こうやっていろいろな努力を重ねてファンをつかんでいる商売は素晴らしい。

 

長く営業を続けてもらえるよう、これからもせっせとベジヤに通い続けたいです。