ミセス・ロウのシンガポール/石垣島デュアルライフ

50代から二拠点生活。都会&田舎で暮らす。

住むところに影響される「好きな色」

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石垣に戻る前に何とか完成したいと思っていたフランジパニ(日本ですとプリメリアのほうが一般的な呼び名のようです)の4枚をぎりぎりで描き上げました。

 

 

www.mrs-lowe.com

 

最初の絵を描いたときに「なんかパラナカン(マレー半島に住む華人)の色づかい」みたいだなーと自分で思ったのですが、次も無意識にそうなったので最終的にはピンク、ブルー、イエロー、グリーンの代表的なパラナカン色づかいに統一してみました。

 

しかし、いくら私でも日本で暮らしていると(沖縄は除く)、絶対にこういう色づかいの発想にはなりません。基本はこういう感じ。

 

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(こちらのお店から写真お借りしましたhttps://store.shopping.yahoo.co.jp/minoruen/chadougu-240702-1.html) 

 

茶、ベージュ系のアースカラーが基本で、たまに差し色で赤や黄色、ブルーなどの鮮やかな色を入れるくらい。日本に住んでいたらいたって普通です。

 

最近の発見は、アメリカ人好みの色。

 

来月発売予定のKindle Fire7を予約注文したのですが、一緒に注文した純正カバーの色が、

 

黒を除き、トワイライトブルー、セージ、プラム、サンドオレンジと、みんなどこかで聞いたことのあるような色名。どこだったかなー、と思い出してみたら、

 

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20年ほど愛用しているアメリカの普通のおばさん御用達ブランド、L.L.ビーンの色づかいにそっくりでした。

 

ネットショップをのぞくとわかりますが、Kindle Fireカバーの類似色(最近は色名が若干違ってきていますが以前はまんまでした)は売り切れになっているものが多く、人気の高さがわかります。Amazonが選んだのも、最大公約数で売れる色、というところなのでしょう。

 

シンガポールやバリ島などで販売されているオーストラリア人女性デザイナーの服は、だいたい白や黒を基調にして若干彩度にかける原色系の色をごちゃごちゃ使ったものが多いですし、フランス人の選ぶ色はどんな色でも少し黄味がかっているものが多い気がします。

 

マレーシアとインドネシアは文化がとても似ているのですが、同じバティックでもマレーシアの方が色が暗く、インドネシアは明るめになるので、どちらの国のものかは見るとだいたいわかります。

 

昔、香港に住んでいた頃、しばらく経ってから訪ねてきた父に「お前は顔が変わって日本人みたいに見えない。自分の娘じゃないみたいだ」と驚かれたことがあります。人は周囲にいる人の表情をどうもまねる傾向があるようで、この時には香港人の顔つきを身につけていたよう。

 

それと同じで、色の好みも住むところに影響されて、みなだいたい同じような感じになるようです。今度、自分の描くものがどんな色になっていくのか楽しみです。