シンガポールの旧正月に欠かせない「金」
新年快楽!
本日は旧正月の元旦です。
すでに一昨日の日曜日から家族のリユニオン・ディナーが始まっているためあまり「明けた」感がないのですが、それでも国全体がお正月ムードに包まれて、テレビをつければお正月特別番組、そしてどこの公団住宅に行っても赤い服を着た親戚回りの家族連れで駐車場がいっぱい。
こんな感じです。
うちの夫と娘もですが、エレベーター待ちしている家族の1人は髪まで赤い。これは本日、ある公団住宅に夫の叔母を訪ねた時の一枚。娘が右手にもっている紙袋は、冒頭の写真のものと同じで、みかんが2個入っています。
みかんは訪れた家の主人に渡し、その家でも必ずお返しにみかんをくれます。かくして永遠に終わらないみかんのやり取りが続く,,,。
みかんは広東語で「柑」。「金」と発音が同じことから、香港ではみかんの木のお正月飾りは欠かせません。不思議なことに、広東語よりも福建語を使う人が圧倒的に多いシンガポールでもみかんは縁起物で、わざわざみかんの木を大量に輸入してあちこちに飾ります。さらに、私の知る限りでは香港にはない(少なくとも25年くらい前はなかった)「みかんを贈り合う」習慣まであり、進化しています。
夫によると、福建語の「みかん」の発音は「金」とはまったく違うそうで、なぜみかんが縁起物なのかわからないそう。そしてお正月が終わって最終的に手元に残ったみかんを食べようとすると...、いつも半分くらいは腐ってます(涙)。