なぜかフェイクフラワー好きのシンガポーリアン
常夏の国、シンガポール。
「ガーデン・シティ」と呼ばれるように国中が緑にあふれ、街路樹のみならず家庭でも庭やベランダに草木を植えて育てる家々が大半を占めます。中でも希少な庭付きの一軒家はこれでもかと色々な木を植えてあるのが普通。
日本と違い年がら年中暑いので、これらの木々から葉や花が途切れることはほとんどないのですが、ときどき不思議な花にでくわします。トップの写真、真っ赤な小花がキュートなんですが、よく近づいて見てみると…
モールが枝に結びつけてあります。目立たないですが、葉っぱの陰の白い小花が本物。
これ以外にも、色の褪せた紅包(お年玉袋)もあり。赤けりゃ何でもいいのか?
こちらはリボンフラワー。自然な感じで色落ちしていて、けっこう普通の花っぽく見えます。
手振れしてしまいましたが、こちらは旧正月用のみかんの木につけてあるリボンフラワー。新年明けて2か月以上たっているのですが、まだまだ飾っています。鉢植えがすべてスタンドに入ってるところが几帳面な感じのお宅。
そしてこちら。あまりにも自然なので一瞬本物かと思ってしまいましたが、蓮の花がこんなところに咲くわけがありません。植えてあった植物が枯れてしまったので間に合わせに突き刺したものと思われます。
と、このようにけっこうフェイクフラワーが好きなお宅は少なくありません。特に赤いモールフラワーは結びつけるだけで簡単に花みたいに見えるので、けっこう人気。
一年中熱帯植物が生い茂るとはいえ、その暑さゆえに、切り花がもたないシンガポールならではのフェイクフラワーの数々。こういう花々を探しながら歩くだけでもけっこう面白いです。