ミセス・ロウのシンガポール/石垣島デュアルライフ

50代から二拠点生活。都会&田舎で暮らす。

19歳と84歳と62歳の共演。

2か月ぶりのSSO(シンガポール交響楽団)定期演奏会。

 

主席指揮者で長く音楽監督を務めてきたラン・シュイ引退後、私たちにとっては初コンサート。今晩の指揮はSSO設立時の1979年から96年まで音楽監督&主任指揮者としてSSOを一人前のオーケストラにしたチュー・ホーイ氏、84歳です。

 

そしてコンサートマスターはリンネット・シア。SSO創立時から現在まで在籍し続ける2人の楽団員の1人で62歳。設立時は最年少、現在は押しも押されぬ楽団の看板ヴァイオリニスト。入団したときはとにかく練習が厳しくてつらかったそう。

 

さらに、ソリストは19歳のハー・ズーユー(He Ziyu)、チンタオ出身。12歳で才能を見出されてオーストリアに渡り数々の賞を獲得。オーケストラデビューは16歳で、あのウィーン・フィルだそう。

 

という個性的な顔ぶれがそろった上で、演目もストラヴィンスキー交響詩「ナイチンゲールの歌」、モーツアルトのヴァイオリン協奏曲4番K218、バルトークのオーケストラのための組曲1番Op3と、超マニアック。普段のSSOにはない面白さでした。

 

それにしてもハー君、さすがにうまかったです。感情はないけど情感たっぷりのモーツアルト。いかにも中国で、いかにもヨーロッパ好み。そしてギリシャ生活が長い老指揮者は若干諧謔の効いた演奏で、2時間振る。すごい体力。

 

夫はあまりにもマニアックな曲目のためついていけず、もっていった望遠鏡で人間観察。演奏にはまったく関係ないことをぶつぶつ喜んでいました。ちょっと借りた私は老マエストロのスコアの黄ばみ具合に、家にはどのくらいスコアがあってどう管理してるのか知りたいと思ったくらい。

久しぶりにチーバオ着てみました。

コンサートホール外のコンコースでは、ガムラン音楽&ダンス。夜10時近かったのに大勢の人が見ていました。世界中の宗教音楽を特集するタペストリー・シリーズ、毎年楽しみにしています。