ミセス・ロウのシンガポール/石垣島デュアルライフ

50代から二拠点生活。都会&田舎で暮らす。

シニア・ボランティアのためのアート・ボランティアへ。

シンガポール・アート・ミュージアム(SAM)は現在改装工事中。工事終了までには3年かかるということで、SAM登録ボランティアの私はしばらくお役御免かと思っていたのですが、ちょっと前から始まったシンガポール国立図書館との共同企画でミニ移動美術館を始めたのでこっちを手伝って、と召集がかかりました。

 

ミニ移動美術館はシンガポールの東部、北部、西部にある超大型コミュニティーセンター内の図書館の一角に設置され、SAM所蔵のアジア現代美術作家の作品をほんの少しだけ展示する企画です。閉館中も展示ができ、かつふだん美術館にはなかなか足を運ばない人々にもSAMを知ってもらいたい、という意図のよう。

 

今回私がボランティアに行ったのは、東部のTampinesにある図書館。

 

展示アートは、フィリピンのコンテンポラリー・アーティスト、Rodel TapayaさんのMay Tainga and Lupa (The Land has Ears) 2019 という作品。フィリピンの民話から42の題材を選んで描いた絵をテーマ別にオブジェにしたもの。さすがフィリピン、テーマも絵柄もえぐ美しい感じです。

 

イベント・ミッションは、シニア・ボランティアの方々にアートに触れてもらい、今後のミニ移動美術館でもボランティアとして活躍してもらう、です。そのための展示説明アテンドとワークショップ・サポートにアート・ボランティアの私たちが駆り出されたという次第。

 

 

第一部は展示アートの説明。7つあるオブジェの中で1つの絵を選び、英語、北京語、福建語で美術館スタッフの方が説明します。私は北京語チームに入ってシニア・ボランティアの方と一緒に説明を聞きました。

 

 

そして第二部はSAMお得意のワークショップ。普段はお子さんの参加がほとんどですが今回は全員シニア。大丈夫かなと若干不安でしたが、みなさんシンガポールの民話を立体で作るという作業に熱中していました。

 

 

私がアテンドしたグループの60代女性が作った作品。背景がアブストラクトでライオンの色づかいがとってもキュート。眉毛があるのも愛嬌があっていいです(ただし、あの切れない備品のハサミは何とかしてほしい。いつも思うのですが…)。

 

シニア・ボランティアとの交流イベントに参加したのは今回が初めてでしたが(いつものボランティア活動では半分以上がボランティア活動が必修の学生さん)、いろいろなお話が聞けてとても楽しかったです。やはり経験を積んだシニアは奥が深い!

 

今後、彼らがSAMのこうしたイベントにボランティア参加する機会が増えればますます私が接する機会も増加するはずで、今から楽しみにしています。